SMiLE Studyとは

SMiLE STUDYSMiLEは、Self-compassion & Mindfulness integrated online program for people Living with Eczema の略です。
日本語では「アトピー性皮膚炎へのセルフ・コンパッション(自分への思いやり)及びマインドフルネス(気づき)オンラインプログラム」です。

本研究は実施にあたり、京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部付属病院の倫理委員会の承認を受けております。現在、科研費の助成を受けておこなっています。

アトピー性皮膚炎(以下アトピー)は、よくなったり悪くなったりするのを繰り返し、かゆみを伴う湿疹のある疾患で、患者さんの多くはアトピー素因をもっています。慢性疾患であるため、長引く症状によって患者さんの人生・生活の質(Quality of Life)も影響を受けることが知られています。

本研究では、アトピーで人生・生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)が低下するのを、マインドフルネスやセルフ・コンパッション(自分への思いやり)によって防ぐことができるかを調べることを目的としています。アトピーの原因や治療法については直接とりあげません。症状の負担との新しい関わり方を探検していただきます。

マインドフルネスやセルフ・コンパッション(自分への思いやり)の体験を、トレーニングを受けている講師とともに、インターネット上にて( Zoomという無料のウェブ会議システムを使います)、グループで一緒に深めます。

本研究の前段として、2017〜2018年にマインドフルネスとセルフコンパッションのプログラムをZoomオンライン上で行った小規模の研究では、参加していただいたみなさまからの満足度も高く、参加者の生の声を反映し内容をより良いものとして本研究実施の運びとなりました。みなさまからの申し込みをお待ちしております。

マインドフルネスとは

マインドフルネス(原語の和訳は、いまこころと書いて「念」)は、40年ほど前に米国マサチューセッツ州で慢性の痛みへの効果が報告されたり、その8週間のプログラム受講者の脳画像を用いた研究報告が報告されたりと、医療現場等にも応用できるものとして広まっています。

ストレスを感じる時にこそ、自分が普段何気なくしている習慣に気づきを向けて、なるべく自分が選びたい対応をしていけるよう、ヘルシーなスキルを身につけます。

セルフ・コンパッションとは

自分への思いやり、慈悲です。自分が苦しんでいる時、もし他の誰かが同じことで苦しんでいたらしてあげることを、自分自身にもしてあげる、他の誰かにしてほしいことを自分が自分にしてあげるようなイメージです。

つらい時に、過剰に反応せずマインドフルに気づき、自分だけがそうだと思いつめたりせず、つらい時こそ自分の味方でいるためのスキルを育みます。セルフ・コンパッション(自分への思いやり)は、甘えや弱さではなく、やる気や、内面からの強さ、人生への満足感などが高まったりすることが研究で報告されています。

自分のことを知り、そのままの自分を受け容れていく力になるでしょう。

オンラインでのマインドフルネス担当講師

米国でマインドフルネスのトレーニングを受け、日本国内でマインドフルネス(気づき)やセルフ・コンパッション(自分への思いやり)の公式なプログラムを教えている臨床心理士が担当します。詳しくはチームのご案内のページをご覧ください。

研究チーム

古川壽亮 教授(医師) 京都大学大学院医学研究科 健康増進・行動学分野

渡辺範雄 准教授(医師) 京都大学大学院医学研究科 健康増進・行動学分野

岸本早苗 客員研究員(臨床心理士) 京都大学大学院医学研究科 健康増進・行動学分野

山本洋介 准教授(医師) 京都大学大学院医学研究科 医療疫学/皮膚科学

清水良輔 院長(医師) ひふ科しみずクリニック

平井麻起子 院長(医師)あゆみ皮ふ科クリニック

船田哲 博士課程(医師) 京都大学大学院医学研究科 健康増進・行動学分野

今井匠 特定研究員 京都大学大学院医学研究科 臨床統計学講座

相田麗 特定研究員 京都大学大学院医学研究科 臨床統計学講座

患者・家族アドバイザー   患者さん・ご家族の視点から、7名の方に本研究への助言をいただいています。

協力医療機関

旭川医科大学 皮膚科診療科 (堀仁子 皮膚科外来医長

千里中央花ふさ皮ふ科 (花房崇明 院長

ひふのクリニック 人形町上出良一 院長