心身へのケア
皮膚疾患をもつ成人患者さんに対して、皮膚科での標準治療に加えて心理行動面の支援をした研究について、英国の心理学者が2012年に系統的レビューの結果(研究のお作法がしっかりしている研究を集めて解析)を報告しています。
皮膚症状の重症度や、心理社会的な側面、そう痒反応に対して中程度の効果があったとのこと。
けれどもアトピーに対してはまだエビデンスの質の高い研究の方法論で効果を検証された心理介入研究は多くなく、何らかの効果がありそうと報告されていますが、
では具体的にどんな内容がいいかはあまり明確に示されていません。
私たちは、アトピーの患者さんのQOL向上につながる心理的な介入プログラムを開発し、それが本当に患者さんにとって意味のあるものなのかを検証し、将来の治療に役立てていくため、エビデンスの質の高いランダム化比較試験をしています。
春から開始する新たなグループにご参加協力可能なアトピー性皮膚炎患者さんを現在募集しています。
すべてZoomオンラインを通じて行いますのでご自宅からご参加できます。
アトピーに悩むご自身の関心のためだけではなく、アトピーで苦しむ患者さんの将来の治療をよりよいものに変えていくことを目指している臨床研究にご協力いただけるかたを募っています。