患者・家族アドバイザリーカウンシル

質の高いチーム医療を行なう上で、患者さん本人の視点は必要不可欠です。米国マサチューセッツ州では、臨床、教育、管理、研究のそれぞれの場面に、患者さんご自身やご家族の方にアドバイザーとして入っていただく取り組みが徐々に進み、州内の全ての病院に患者・家族アドバイザリーカウンシル (Patient Family Advisory Council: PFAC)を設置することが2008年から義務づけられています。

本研究においても、患者さん本人にとってより意味のある臨床研究となるよう、数名の方にアドバイザーとしてチームに入っていただいています。

2018年に行なった予備試験後に本格的に行なっている本研究では、治療の内容や、患者さんご本人にとって意味のある治療評価項目などをアドバイザーの皆さんと議論し、その声を反映して臨床研究の計画を練り直しました。研究全体を通じて協働をしています。PFACの設置・運用については、ハーバード大学の病院でPFACを創設し、患者家族中心チームケアの文化を育ていらっしゃる Martie Carnieさんにご助言をいただいています。